夏の風物詩!冷やし瀬戸内レモンラーメンの準備が始まりました
はじめに
だんだんあったかくなってきたこの時期、一番亭では夏の冷やしメニューの準備が始まります。
冷や麺メニュー、最初の特選素材は瀬戸田の大隅農園の超減農薬レモンです。
いつもお世話になっている大隅さんにお願いして、
今年もワンシーズン分のレモンの仕入れ確保に成功しました!
瀬戸田の大隅農園との特別な関係:
国産レモンの56%のシェアをもつ広島県。
そのかなりの部分を瀬戸内海のきれいで小さな島、生口島(いくちじま)と高根島(こうねしま)からなる、瀬戸田町で生産されています。
瀬戸内海の美しい自然の中で育ったレモンと、一番亭が毎年なぜ大隅農園からレモンを仕入れるのか、その理由をご説明します!
広島県でレモンが栽培し始めたのは、明治時代。
明治31年にネーブルオレンジの苗木を購入した際、たまたま混入していたレモンの苗木3本を試植したのが始まりとも言われています。
レモンは、他の柑橘類に比べて冷えに敏感です。
気温5℃くらいでも枯れてしまうと言われているんですね。
繊細で病気にも弱く、激しい風や雨が原因で葉や枝がダメージを受けると、抵抗力が落ちてしまうんです。
このため、レモンの栽培には、比較的温かく、雨が少なめで、穏やかな風が吹く気候が理想的です。
瀬戸田町は年間を通じて平均気温が約15.5℃と温暖で、中国山地や四国山地が強い風を遮り、さらにこれらの山地が雨雲を抑える役割を果たしています。
加えて、この地域は急な斜面が多く、土壌の大半が排水性の良い花崗岩で構成されているため、レモンの栽培に非常に適した条件を備えているんです。
そんな瀬戸田でレモンを栽培する大隅さんと出会ったのは、2017年のことでした。
牡蠣の仕入れの見直しで、より大きくてジューシなものを探して生産地の広島に行った際、
料理人から信頼されるレモンの作り手としてご紹介頂いたのがきっかけです。
お話を聞いて驚いたのは、おいしいレモンを育てるためのこだわりの多さ!
国の基準に比べても、かなり少ない農薬使用量で作るために、
草刈り、枯れ枝の除去、枝や葉っぱの剪定…と、とにかく時間と手間をかけて作ります。
出来上がったレモンは、果肉だけではなく皮も食べごたえがあり、
驚くほど鮮やかな香りです。
レモンの選定プロセス:
ここでは、どのようにして最高品質のレモンを選び出しているか、その選定プロセスをご紹介します。
一番亭が大隅農園さんへ、最初にレモンのお願いをするのは8月頃。
レモンのシーズン最終盤、最後の仕入れの際に今年のお礼と「来年もよろしくお願いします!」とご挨拶をしてお別れします。
レモンの収穫が本格化してきた3月頃、改めて初夏から使うレモンの仕入れを一度にワンシーズン分まとめてお願いのご連絡をするんです。
その後、大隅農園さんが使う時期を考えて一番亭の冷やし麺に一番ピッタリなレモンを選んで、毎年みずみずしく皮まで食べられる鮮やかな果実を送ってくれます。
「冷やし瀬戸内レモンラーメン」の魅力:
何と言ってもこのメニューの魅力は皮までおいしい「大隅さんの減農薬レモン!」
レモンのさっぱりとした酸味と、あざやかな香りに、
鯛のお出汁が感じるスープに、しゃきしゃきの茗荷や大葉などの香味野菜をたっぷりとのせます。
皮まで美味しく食べられるレモンを一緒に齧ると、
口の中に、自然な柑橘の風味が広がります。
今年の変更点:
今年も例年通り、しっかりと基準通りのおいしい品質のレモンをご用意できそうです。
少しだけ生まれ変わるのは、オーソドックスな冷やし中華。
より美味しく品質を見直しました。
こちらもレモンラーメンと合わせて、お試しください。
今シーズンも、数量限定です!:
一番亭のレモンラーメンは、大隅さんのレモンがあってのメニューです!
なので今年も数量限定、仕入れたレモンが終了し次第終わってしまいます…
今シーズンのスタートは4月中旬の予定です。
もう少々お待ち下さい!